dispersionわたしは文字だ。 文字は線だ。 線は点だ。 点は円だ。 円は球だ。 球は宇宙だ。 宇宙は文字だ。 文字はわたしだ。 惑星を回り続ける文字は右から左へ突き抜けていく。わたしという全データがどのくらいの容量なのか知らない。何ギガでも何テラでもそれはあまり気にならないというのは嘘...
Space, drifting and meそれは純粋な一つの目だった。 目は宇宙空間を進んでいた。 目は思考することはなかった。 思考するための器官がないからだ。 目は見るだけだった。 何億年も目は何もない空間を漂い続けていた。 その間何も見ることはなかった。 目は何かに引き寄せられていた。...